不登校になった娘を前に、親として「どうして?」と何度も考えたことがありました。「どうすれば学校に行けるのか」「何が原因なのか」──頭を悩ませて考え抜いても、答えは出ませんでした。
そんな中、私が自分に問いかけたのは「どうしたらこの子が笑顔でいられるのか?」というシンプルな質問。その瞬間、答えは驚くほどたくさん溢れ出しました。この記事では、不登校児を持つママとして、私が気づいたことや実践してきたことを共有します。
不登校の原因を探るよりも大切なこと
最初、不登校になった原因を探ることに必死でした。しかし、それを追求することは子どもをさらに追い詰めてしまう結果になることもあります。実際、娘の表情がどんどん曇っていったのを感じました。
そこで「原因」ではなく、「今この子にとって必要なこと」を考え始めました。その結果、笑顔を取り戻すことが最優先だと気づいたのです。
名言:「問題の答えは、目の前の人の笑顔の中にある。」
子どもの笑顔を取り戻すためにやったこと
1. 責めるのをやめて休ませる
まず、学校に行けないことについて責めるのを完全にやめました。「学校に行かなくてもいいよ」と伝えるだけで、娘の表情が少し柔らかくなったのを覚えています。
2. 無理に聞き出さない
娘が自分の気持ちを話すまで、時間を待ちました。無理に「どうして学校に行けないの?」と聞き出すのではなく、「話したい時に話してね」と伝えました。
3. 一緒に楽しい時間を過ごす
公園で一緒に散歩をしたり、好きなアニメを一緒に観たり。娘が笑顔になる瞬間を少しずつ増やしました。
4. 支える人とのつながりを作る
娘の人生を代わりに歩むことはできないけれど、私には娘を支える人たちとつなぐ役割があると気づきました。カウンセラーの先生、学校の先生、病院の先生、役所の相談窓口の方、受験する学校の先生──その日その日で必要な人とつながりを作り、娘が頑張れる環境を整えました。
でも、頑張るのは娘自身。親として代わることはできないけれど、精一杯力を尽くすことを誓っています。
データで見る不登校の現状
不登校児童の割合
- 文部科学省の調査によると、2022年度には小中学生の約2.6%が不登校とされています。
不登校の原因(複数回答)
- 学校生活のストレス:40%
- 家庭環境の変化:20%
- 健康問題や精神的要因:30%
(出典:文部科学省「令和4年度 不登校に関する実態調査」)
これらのデータから、不登校の背景は一人ひとり異なり、多様な要因が絡んでいることがわかります。
学校よりも大切なこと
子どもにとって学校は大切な場所かもしれませんが、それ以上に大切なのは「親子の安心感」です。親が「学校に行かなければ」と焦ることで、子どももそのプレッシャーを感じてしまいます。
娘の笑顔を優先することで、自然と「次のステップ」への扉が開きました。
まとめ
「どうして不登校になったのか」「どうすれば学校に行けるのか」と考えることに答えが出ない場合でも、「どうしたら娘が笑顔になれるのか」を考えると答えが見えてきます。
不登校は親にとっても子どもにとっても辛い出来事ですが、それを乗り越える鍵は親子のつながりにあります。この記事が、不登校に悩むママたちの心を少しでも軽くし、笑顔を取り戻すきっかけになれば嬉しいです。
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